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2008年07月10日号

映画で初主演 柳 裕美 さん(環2)

  人間やればできる
柳裕美さん.jpg

  「今日という日が最後なら、」で主人公・舞子役を演じた柳裕美さんは、初主演。監督は、実の姉で映画初監督の柳明菜さんである。そんな注目の姉妹である二人は、ともにSFC育ち。しかも、妹の裕美さんはまだ現役の塾生である。今回は、裕美さんから初主演することになった経緯や、映画作りを通して学んだことなどを聞いた。


 大学に入って早々、映画撮影のため八丈島に飛んだ柳さん。いきなり八丈島で一カ月過ごすことになった。その後も編集作業など、昨年は映画中心の一年間。波乱万丈ともいえる大学生活の幕開けとなった。

 もともと柳さんは、人前で話すのは大の苦手。そんな彼女に、いきなりお姉さんから主演の話が回ってきたときは、「初めビックリしたし、プレッシャーを感じた」。しかし、仲良しで憧れでもあるお姉さんが、努力している姿を見てきた。そのお姉さんを「支えたい」という思いで、一歩踏み出している。

 この映画にあるメッセージの一つとして、〝私が変われば、世界は変わる〟というものがある。実際に挑戦していく中で、「人間、やれば何でもできるんだな」と柳さん自身が実感している。今まで、姉はいいなとか、環境がこうだからと周囲のせいにしてきた。しかし、「自分が一歩踏み出せば、世界は明るく見える」と気づいたのだ。

 また、もともと、「人って冷たいものだ」と悲観的だったそうだ。しかし、今回の映画はお金もなく、大勢の人の協力の下に完成することができた。「人の情の力ってすごいな」と、人と人とのつながりの大きさを実感している。

 映画では、役作りのために体重を減らしたり、島っ子役なので、海焼けに見せるために髪をバサバサにしたりしている。そして、八丈弁を話している。これも直前に言われたそうだ。人の名前が覚えられないなど、暗記は苦手。八丈島の人にいろいろ聞きながら、必死に覚えて話した。一つの見所かもしれない。
 この作品は、「現実の話を扱いながら、メルヘンな」映画になっている。人間関係など、様々なテーマが込めてあるのも見所だ。

 SFCには、世界平和に関心があって入った。そのきっかけは、高校でドイツに留学したときのことである。友達になった中国人が、反日教育を植えつけられ、日本を非常に嫌っていた。そこで、「知らないってこんなに怖いことなんだ。世界に何か伝えていかないとな」と考えたそうだ。

 大学では、絵や音楽とか、ハンドメイドのものと、SFCの強みであるデジタル系の融合という温故知新みたいなことを目指している。それを、世界に発信していきたいと考えている。
今日という日が最後なら、.jpg
 昔は、絵や歌などで、遊んでいることに「罪悪感があった」という。しかし今は、お姉さんの姿を見ながら、「一つ一つのことが将来につながっていく」と、とらえ方が変わった。

 今は、やりたいことがたくさんあって、何をやっていいのか困っている状態とか。お姉さんに巻き込まれながら、一つのことを成し遂げた柳さん。今後の活躍が楽しみである。

  私の一歩で変わる世界

 映画「今日という日が最後なら、」は、シネマート六本木で上映された。そこで描かれる八丈島の美しさと、込められたメッセージは、強く心に響くものがある。ぜひ何かの機会に、鑑賞してみてほしい。

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