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2008年08月10日号

赤ちゃんシンポ 児童精神科医が講演

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  乳幼児の育て方学ぶ

 第十一回世界乳幼児精神保健学会世界大会(WAIMH)の連動国際シンポジウム「赤ちゃんって素晴らしい!」が七月三十日、日吉キャンパスの来往舎シンポジウムスペースで行われた。世界乳幼児精神保健学会とは、すべての赤ちゃんの健やかな心の発達を促進することを目的としたメンタルケアの国際的な学会。今回、同学会の世界大会がアジアで初めて行われることに先立ち、シンポジウムが開催される運びとなった。ディスカッションでは、パネリストとして、同学会の理事十人が七カ国から参加した。

 始めに、安西塾長が基調講演。その後、フィンランドのタンペレ大学、トゥーラ・タミネン教授(児童精神科医)が、「赤ちゃんと楽しい毎日を!」と題して、講演した。

 次に、インタラクティブディスカッションとして、参加者の質問・意見を聞きながら、討議。前半は、「赤ちゃんと家族のハーモニー」をテーマにディスカッションした。その中で、客席から、強烈な自己主張する赤ちゃんに対して、怒っていいのか分からないと質問が出た。解答として、赤ちゃんが自己主張するのは、当たり前のことで怒るのは良くない。しかし、親はストレスがたまるので、親同士で思いを共有していきながら、ともに乗り越えていくことが良いとした。

 後半は、インターネットを活用した子育てについて議論した。利点がある一方、その情報をどのように評価するかが重要という論点でディスカッションは進んだ。最後に、司会である本学医学部の渡辺久子講師が、インターネットは便利であるけれども、身近な大切な人や関係とは、置き換えることができないとまとめた。

 渡辺講師は全体のまとめとして、「昔は、一人の赤ちゃんの命を近所みんなで守る風習があり、面倒を見てくれる人が大勢いたが、今は失われている。人の批判や人間関係が、怖くなっている。人情が手に入らないので、批判されないネットに頼らざるを得ない状況になっているのではないか」と語り、場を閉じた。

 当シンポジウムは、主な対象が妖婦や子育て中の人で、当日はほぼ満席。子ども連れの若い女性も多く参加し、中には夫婦で参加する姿も見られた。


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