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2008年02月10日号

安西塾長が年頭の挨拶

福澤先生誕生記念会で語る安西塾長関係者集い盛大に

 第百七十三回福澤先生誕生記念会が一月十日、三田キャンパス西校舎ホールで行われた。八百人が収容できる会場はほぼ満席となり、多くの塾関係者が集う中、安西祐一郎塾長が年頭挨拶を述べたほか、産経新聞社代表取締役会長の清原武彦氏が記念講演を行い、最後に福澤家を代表して福澤範一郎氏が挨拶に立った。

 慶應義塾では、福澤諭吉先生が誕生した天保五年十二月十二日(陽暦の一八三五年一月十日)を記念して、毎年一月十日に福澤家の方々を招き義塾社中で誕生日を祝っている。 式典は、幼稚舎生による「福澤諭吉ここに在り」、ワグネル・ソサィエティーによる「日本の誇」の二曲の合唱で始まり、続いて安西塾長が年頭の挨拶を述べた。

 塾長は最初に、昨年は暗いニュースが多かったように思うと述べ、日本の未来を明るくしていくには専門的な知識とキャリアと教養をもった独立したリーダーの育成が必要であるとし、「二十一世紀の新しい世界を見通した教育の変革が真に求められている時代がきた」と義塾の果たす役割の大きさを強調した。

 その後、 清原氏が「言論人・福澤諭吉に学ぶもの」と題した記念講演を行い、「産経新聞は福澤先生が創刊した時事新報の流れをくむ新聞であり、これからも福澤精神を受け継いだ言論活動をしていきたい」と述べた。

 続いて福澤家を代表して、福澤先生の長男一太郎の孫である福澤範一郎氏が登壇し、「諭吉は大勢の前で話すことが好きだったので、こうして多くの人に祝われて喜んでいると思う」と挨拶した。

 式典にあわせて、第三十二回小泉信三賞全国高校生小論文コンテストの表彰も行われ、受賞者には安西塾長から賞状と記念品が授与された。式典後には、学生食堂ホールに会場を移して新年名刺交換会が行われ、多くの塾員、塾生が新年の挨拶を交わした。

 また当日、図書館旧館の一階展示室では「言論人・福澤諭吉に学ぶもの」資料展示が開催され、「独立自尊」の四字熟語が初めて使われたとされる福澤先生の論文「尚商立国論」や自筆の原稿、遺墨などが展示された。さらに同館では「デジタルで読む福澤諭吉」デモンストレーションも行われ、来場者は福澤先生の著作をデジタル化した電子ブックをWeb上で楽しんでいた。

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