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2006年12月10日号

イリバギザ氏来日特別講演会

イリバギザ氏ルワンダ大虐殺 体験語る
「皆愛するために存在」

 三田キャンパス北館ホールで十一月二十九日、イマキュレー・イリバギザ氏の来日特別講演会が開催された。イリバギザ氏は一九九四年のアフリカ・ルワンダ大虐殺を生き抜いたルワンダ人女性で、現在は国連職員として活躍。その過酷な体験と試練の克服を著した体験記『生かされて。』は全米でベストセラーとなっている。

 当日は冒頭、ルワンダ共和国特命全権大使のエミール・ルワマシラボ氏によりルワンダ共和国の紹介が行われた後、イリバギザ氏が登壇した。

 イリバギザ氏は講演の中で、民族対立による虐殺により、少数派ツチ族が三カ月のうちに百万人殺戮され、自らの家族までもが惨殺された中、狭いトイレに九十一日間もの間隠れ続けて奇跡的に生き抜いた過程を、具体的で衝撃的な描写とその心境を交えながら語った。

 イリバギザ氏は、昨日までの友人や隣人だった多数派のフツ族が、突如として斧やマシンガンを手に「皆殺し」を叫んで襲いかかってきた衝撃を、「想像の世界でしかありえない」と表現し、「口が完全に渇き、身体が震え、消えてしまいたいと思った」と語った。

 そして「当時の私を救ってくれたのは祈りの力」と強調したイリバギザ氏は、祈りの中で怒りや憎しみの思いを乗り越え、人生の中の希望を見出し、許しや平和実現への思いに向かっていったこと、トイレの中で将来に備えて英語の勉強を始めたことなどを説明した。

 またイリバギザ氏は、その体験を通して気付いた愛情の大切さについて、「皆愛し合うために存在し、お互いのために生きているということを叫びたい」と思いのたけを訴えた。

 最後に「希望を失わないで下さい。人生を諦めないで下さい。真実に妥協しないで下さい」と聴衆に力強く語り講演を終えた。

 高い関心を集めた本講演に、会場は立ち見が出るほど聴衆が詰めかけた。当日は質疑応答の時間も持たれ、皆真剣に、感に堪えた面持ちで講演に聞き入っていた。

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