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2006年11月10日号

「Frontier」テーマに矢上祭

日本IBM会長北城恪太郎氏の講演来場者9千人 過去最高フィナーレに打ち上げ花火

 十一月の三田祭に先がけて、今年で第七回を迎える矢上祭が、十月十四日と十五日の二日間にわたり矢上キャンパスで開催された。

 今年のテーマは「Frontier」。「科学、学問の最前線、或は未開拓、未知の分野」を意味し、理工学を主軸とした学園祭の「Frontier」にしたいという実行委員会の意欲が込められた。当日は各学科の研究室による研究内容のパネル展示やブース紹介、また研究室ツアーなどをはじめ、ステージ企画のダンスやバンドライブ、フリーマーケット、お化け屋敷、屋内の展示企画など、多くの参加団体による催しが華やかに行われた。

 室内企画としては、この時期がちょうど就職活動の準備時期に当たるため、就職・企業セミナーや講演会が多数開催され、新企画「慶應生まるっとお見通し!!~キャンパスライフ一日体験~」では、体験講座や新入生の一年間をテーマにした展示を通して慶應生の学生生活を紹介、高校生をはじめ来場者の注目を集めた。また理工学部の図書館設立に多大な貢献をした経営の神様、松下幸之助氏の人生哲学を紹介する展示や、自衛隊装備品の展示・体験コーナーなど一風変わった企画もあり、来場者が学生の熱心な説明に聞き入る姿も見られた。

 通りを埋める模擬店企画では、起業家マインドを持つ大学院理工系学生の育成を目的とした講座「創業体験プログラム」の一環として、実際に学生が会社を設立して販売するお店も見られるなど、テーマ通り先端的な内容の祭りとなった。

 また、著名人による各種講演会も開催。二日目には、本学工学部を卒業し、日本アイ・ビー・エム株式会社代表取締役会長、経済同友会代表幹事として活躍する北城恪太郎氏の講演が行われた。「明るく、楽しく、前向きに、きっかけを捉えて全力で挑戦してほしい」と語る北城氏に学生から多くの質問があがり、会場は盛り上がりを見せた。

今年も大盛況だった「理系美人」
 今矢上祭の企画の中でも、ひときわ来場者の注目を集めたのが、今年で三年目を迎え、ステージ企画の目玉ともいえる「理系美人」。理工のミス・ミスターを決める本企画では、二日間に分けて、出場者の自己紹介やクイズなどでアピールが行われ、来場者の投票によって受賞者が決定された。今回見事ミスに輝いた大谷菜美子さん(理一)は、驚きに涙を浮かべながら、「応援してくれたサークルのみんなと駆けつけてくれた家族にありがとうを言いたい」と受賞の喜びを口にした。

 最後に、秋の空を彩る打ち上げ花火でフィナーレを迎え、矢上祭は今年も盛況のうちに幕を閉じた。

 昨年の雨模様から一転、今年の矢上祭は両日ともに天候に恵まれ、来場者数は昨年を三千人上回る約九千人。過去最高の来場者数を記録した会場は人の熱気で溢れかえった。

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