vol.477(May 10th, 2008) On Line Version

創立150年記念企画 <5月10日号一面より>

[news]

ウェーランド経済書講述記念講演会

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  “慶應ボーイ”の姿勢語る
    小泉先生「善を行うに勇なれ」

 福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会が五月十五日、三田キャンパス三田演説館で開催された。この講演会は、戊辰戦争の砲声が鳴り響く中でも悠然とウェーランド経済書の講義を続けたという、学問教育の尊重を何よりも優先する義塾の伝統を今に伝えるため、毎年行われているもの。今年は、本学経済学部長の塩澤修平教授が、「慶應ボーイ小泉信三―気品の泉源・知徳の模範の体現者」と題する講演を行い、元塾長・小泉信三先生の精神や活動について語った。


 塩澤教授はまず、中学生のときに「読書論」を読んで感激し、慶應への進学を目指したこと、二十歳の誕生日の記念に「小泉信三全集」を注文したことなど、小泉先生との出会いを語った。

 続いて、芸術・スポーツのよき理解者だった小泉先生の「フェアプレーの精神」について、言論人としての例を挙げて紹介。論争相手が健在で反論の余地があるときには辛辣に批判する一方、故人となり反論できなくなった後では、相手の長所を称え名誉を尊重した姿に、フェアプレーの精神、気品の泉源の姿を見ることができると語った。

 また、小泉先生が日本社会に果たした最大の功績として、「平和論」を挙げて説明。戦後当時、米ソ両陣営と講和条約を結ぶべきとする「全面講和論」が世論の大多数を占める中で、ソ連との締結に反対する「単独講和論」を唱え、日本の独立に尽力した小泉先生の現実を踏まえ、先を見据えた決断を高く評価した。

 さらに塩澤教授は、小泉先生の言論は、常識ある判断に基づいていたもので、決して奇をてらうようなものではなかったと強調し、誰にも言えそうなことを、誰も言えないようなときに敢えて言ったところに小泉先生の真価がある、と語った。そして、“善を行うに勇なれ”の言葉に見られるように、正論を勇気をもって言う小泉先生の姿勢こそ、様々な不祥事が起こっている今の時代に必要なものだと主張した。

 その上で、そうした言論の背景には、確固たる学問的知識、勇気と素養、ユーモアと余裕が感じられ、加えてフェアプレーの精神も見られ、それがまさに独立自尊の気概に満ちた気品の泉源、知徳の模範たる慶應ボーイの典型だと述べた。

 そして最後に、慶應ボーイのあるべき姿を語った。まず、慶應ボーイには知性が必要であり、専門的知識だけでなく幅広い教養、自己の信念や思い込みにとらわれない柔軟な発想も求められ、それは広い意味での遊び人の心、人間関係を大切にすることにもつながると語った。さらに、フェアな態度も求められ、外見にもこだわると加えた。そして、こうした要素が言論に自然に表れるのが慶應ボーイであり、その典型が人間の尊厳と自由を求めた小泉先生だったと語った。

 当日は、旧図書館で「小泉信三展」が開催されていこともあり、会場は立ち見が出るほどの大盛況で、約二百人の来場者が名塾長の思い出や功績に想いを馳せていた。

NEWS HEADLINE <5月10日号より>

平成19年度就職状況 <5月10日号 一面より>

[sports]

六大学野球 早慶戦

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  先手取るも敗退

 東京六大学野球春季リーグ戦は、五月三十一日から最終カードとなる早慶戦が行われた。慶大は全試合とも先制するが、エース中林が打たれ、打線も援護しきれず、結果は一勝二敗で、またしても三位に甘んじた。ただ、すでに明治の優勝が決定している中での試合でありながら、両チームとも好勝負を演じた。第二戦には、今期最多の三万四千人の観衆が詰めかけた。

 優勝争いとは関係なく、負けられない早慶戦初戦。冷たい雨が降りしきる中、試合は始まった。両軍、先発が制球に苦しみ、安定しない。三回、早大須田が二者連続暴投し、慶大が先制。しかし、四回には慶大のエース中林(商3)も二つの四球から適時打を打たれ、振り出しに。慶大は再度、先手を取るが、失策によりまたしても追いつかれてしまう。そして七回、まさかの本盗で、勝ち越され、これが決勝点となった。五回のスクイズ併殺で、追加点を取れないかったのも響いた。

 続く、第二戦は晴れ空の中で行われ、大勢の観客がスタンドを埋めた。後がない慶大は、先発の主将相澤(経4)が奮闘する。早大打線を相手に、6安打、無四球で完封。打撃では、山口(商2)、梶本(環3)が早大先発の斉藤佑から本塁打を放ち、好投相澤を援護した。2-0で、一勝一敗のタイに持ち込んだ。

 今期の最終戦。慶大は、この試合も先制から始まる。二回、先頭の青山(環2)、今福(環4)の連打から、一死満塁のチャンスを作る。そして、先発の中林自ら適時打で2点を奪う。しかし、三回に2点を失い同点に。その後、両軍の投手は好投し、ゼロ行進が続く。そのまま延長に突入した十回裏。先頭の細山田に三塁打を打たれ、続く宇高に中越のサヨナラ打で試合終了。慶大は勝機をつかみながら、宿敵早大の前に敗れ去った。

Special <5月10日号より>

Sports <5月10日号より>

Letter & Essay <5月10日号の塾員寄稿・コラム>

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